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沙羅の木

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栃木県鹿沼での風雅展も今日で最終日。
今朝、夏椿の花が可憐に一輪咲いていたので写真に収めました。
どうしても、平家物語を思い出してしまうのは夏椿(沙羅)の樹。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。

にある沙羅双樹は日本では写真の夏椿をそれとしていますが、
厳密には、まったく別の植物だそうです。
実際に沙羅双樹を見たことはないですが、
真っ白な夏椿の花が開いたまま下に「ぽとり」と落ちている様は
何とも言えない風情と、「必衰の理」を十分に表しているように思います。


京都・妙心寺の夏椿が有名ですから
今月下旬くらいに行くと写真に収めたくなるような景色が見られるのでは。
 
この夏椿は銀座に持っていく予定なのでその時はまたUPします。
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雑誌掲載のお知らせ

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「Gainer [ゲイナー] 7月号」


銀座雨竹庵で誂える特別な盆栽鋏が取り上げられています。

何が特別かと言えば、材料の鋼から青鋼(青紙)と呼ばれる高級鋼を使って、

一本一本丹精込めて手仕事で製作されています。

最も硬質な青鋼は切れ味抜群で刃に指を添えるだけで切り傷が出来そう。

切れ味が良い。ということは切り口の断面もキレイなので

盆栽の傷の巻きもキレイに早く仕上がる。

切れ味の持ちも良いですが、砥ぎ直しのアフターケアも承っているので

必要に応じて砥ぎに出す方が鋏自体の持ちも上がり、

愛着もより湧いてくるのではないでしょうか。

大切な盆栽にこだわりの道具を使って手を入れる。

樹にこだわって、鉢にこだわり、道具にこだわる。

趣味の道は長く深い。
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雨の銀座

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五月も中旬、遠く沖縄ではそろそろ梅雨入りを迎える頃です。


今日の銀座は雨で人通りも疎ら。

しかし、盆栽にとってはゆっくり、じっくり、芯まで水がしみてゆく大切な雨です。

店内の盆栽を入れ替えました。

雨を受けて花を膨らませてゆく岩がらみ。
アジサイとよく間違えられますがアジサイとは親戚で同じ科に属するつる性の植物です。
その名の通り、山地の岩崖などに自生していて、岩崖や木に絡みつきながら生長し、花を咲かせます。

この時期に山に釣りに出かけると、自然の中でも見つけることができるので探してみてください。
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