39℃ 2016.08.10 台風がそれて猛暑日真っただ中の羽生雨竹亭。 澄み渡る青空に気持ちも清々しくなりそうですが、あまりの暑さにくじけそうにもなります。 管理・培養スタッフは日々炎天下の中、園内の盆栽とお客様からお預かりしている盆栽たち一本一本に朝一から水遣りをしてくれています。百日紅は鮮やかな花色で咲き誇り、木陰の築山の苔は青々と涼しげです。 この暑さですから、先日銀座店にいらしたお客様の中には水遣りが遅れて盆栽を痛めた方もいらっしゃいます。 特に小さい盆栽をお持ちの方は気を付けないといけませんね。 たくさんの盆栽をお持ちの方より、数点の盆栽で楽しんでいる方のほうが水遣りを忘れてしまうようです。 そんな方は朝の歯みがきをしながら、した後など、日々のルーティンに水遣りを組み込むようにするといいのではないでしょうか。 愛情を注げば盆栽もそれに応えてくれます。
梅雨明け 銀座 2016.07.31 快晴の銀座では 都知事選を明日に控えた候補者の演説が鳴り響いています。先日からこの真柏が海外の旅行者達から絶大な人気です。 立ち上がりの水すいを抱きながら捻転する幹芸、自然の厳しさを芸術的に表現している天シャリ。なんて事がわからなくても 一目見て、日本の盆栽に感動してくれています。 持って帰れれば。という声をお店でも聞きますが残念です。 みなさん写真で我慢してもらってます。 片言の英語でお話ししていると、 来年の世界盆栽大会にまた来るという方も多くいらっしゃいます。 たとえ写真でも雨竹庵の盆栽を見て ひとりでも多くの人が世界大会に来てくれると嬉しいです。
書帯草 2016.07.11 この草物盆栽を初めて見たのはいつのことだったか。風趣を感じる清々しい姿に心を打たれ、初夏、盛夏の飾りに使ってみてはと、お客さまにオススメしています。名前の由来もまた一興で、想いをしたためた恋文をこの草で帯の様に結び、緑の色が褪せる前に届いて欲しいと願いを込めて送ったそうです。書帯草、良いですね〜。 もし見つけたら、是非手に入れてみてください。
笹舟 2016.07.01 あっという間に7月に入りました。七夕を目前に姫孟宗竹をお店に持ってきました。 小ぶりな鉢でどこにでも飾って季節を楽しめます。さやさやと涼しげで、風に揺れたりして、いとをかし。小さい頃を思い出して「笹舟」作ってお店の池に浮かべてみました。
父の日 2016.06.15 もう間もなく父の日ですね。母の日よりも父親へのプレゼントの方が何を贈ったらいいか悩んでいる方は多いのでは!店頭に私が選んだオススメの盆栽を並べてみました!いつもとは違った飾り方をしてますが、イベント限定の一風変わったディスプレイです。いつもと違うからか、若い女性の方の入店が増えている様で、手のひらに乗るかわいい楓を買われていきました。 父の日に盆栽!家に帰るたび、盆栽の話で前よりももっと親子の会話が弾むのではないでしょうか。
沙羅の木 2016.05.31 栃木県鹿沼での風雅展も今日で最終日。今朝、夏椿の花が可憐に一輪咲いていたので写真に収めました。どうしても、平家物語を思い出してしまうのは夏椿(沙羅)の樹。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。にある沙羅双樹は日本では写真の夏椿をそれとしていますが、厳密には、まったく別の植物だそうです。実際に沙羅双樹を見たことはないですが、真っ白な夏椿の花が開いたまま下に「ぽとり」と落ちている様は何とも言えない風情と、「必衰の理」を十分に表しているように思います。京都・妙心寺の夏椿が有名ですから 今月下旬くらいに行くと写真に収めたくなるような景色が見られるのでは。 この夏椿は銀座に持っていく予定なのでその時はまたUPします。
雑誌掲載のお知らせ 2016.05.27 「Gainer [ゲイナー] 7月号」銀座雨竹庵で誂える特別な盆栽鋏が取り上げられています。何が特別かと言えば、材料の鋼から青鋼(青紙)と呼ばれる高級鋼を使って、一本一本丹精込めて手仕事で製作されています。最も硬質な青鋼は切れ味抜群で刃に指を添えるだけで切り傷が出来そう。切れ味が良い。ということは切り口の断面もキレイなので盆栽の傷の巻きもキレイに早く仕上がる。切れ味の持ちも良いですが、砥ぎ直しのアフターケアも承っているので必要に応じて砥ぎに出す方が鋏自体の持ちも上がり、愛着もより湧いてくるのではないでしょうか。大切な盆栽にこだわりの道具を使って手を入れる。樹にこだわって、鉢にこだわり、道具にこだわる。趣味の道は長く深い。
雨の銀座 2016.05.17 五月も中旬、遠く沖縄ではそろそろ梅雨入りを迎える頃です。 今日の銀座は雨で人通りも疎ら。しかし、盆栽にとってはゆっくり、じっくり、芯まで水がしみてゆく大切な雨です。店内の盆栽を入れ替えました。雨を受けて花を膨らませてゆく岩がらみ。アジサイとよく間違えられますがアジサイとは親戚で同じ科に属するつる性の植物です。その名の通り、山地の岩崖などに自生していて、岩崖や木に絡みつきながら生長し、花を咲かせます。この時期に山に釣りに出かけると、自然の中でも見つけることができるので探してみてください。
山もみじ 2016.04.28 久しぶりにディスプレイサービスの手伝いをしてきました。 今日お邪魔した所は設計の段階から盆栽を飾る場所を考えてくださって、立派な舞台を用意して頂きました。特に大型の盆栽を飾るので、場合によっては二人で搬入します。今回もエレベーターの扉を通るのもギリギリのサイズでした。黒の舞台にモミジの新緑の青葉がとてもよく映えています。入れ替え前の盆栽は藤の盆栽を入れていましたが、早いものであっという間に満開をむかえてしまい、モミジと交代です。美しい春の自然を見て杜甫がこんな句を残しています。絶句 遅日江山麗春風花草香泥融飛燕子沙暖睡鴛鴦江碧鳥逾白山青花欲然今春看又過何日是帰年山青くして花燃えんと欲す。花と新緑の美しい春の季節もあっという間に過ぎて行きます。
藤薫る雨竹庵 2016.04.19 店の中に入ると甘い香りに包まれる銀座雨竹庵香水の原料にもなっているので、良い香りがします。道行く人にも香るのか、来店された方とそんな話になりました。今日、ライラックの盆栽も開きだしたので、さらに香りは鼻孔をくすぐります。江戸にも藤の名所はありますが、銀座で藤の花見も「粋」ですね。銀座にはミツバチも住んでいるので、時々来店されてはしばらくしたら帰られます。ガラスの壁に激突して帰れなくなっているミツバチは、ティッシュに優しく包んで玄関までお見送り致します。写真には納められなかったですが、本日もご来店いただきました。ご存知の方もいるかと思いますがこんなプロジェクトがあります。銀座ミツバチプロジェクト URL http://gin-pachi.jp/